日本訪問歯科協会歯科医師・歯科衛生士認定講座ご報告
2017年3月26日(日)
東京 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、日本訪問歯科協会歯科医師・歯科衛生士認定講座開催されました。
◆歯科医師認定講座
「患者さんの状態に応じた適切な口腔ケア・口腔リハビリテーション」講師:柿木保明
◆歯科衛生士認定講座
「意識障害、認知症患者への口腔ケアと口腔リハビリテーション」 講師:中村真理
会場:東京 (サテライト会場:名古屋・大阪・広島・福岡)
※東京会場の動画・音声をサテライト会場に配信
九州歯科大学教授、当協会理事長柿木保明先生が担当された歯科医師認定講座は、舌と全身状態、口腔機能、口腔内や嚥下機能に対する薬剤の影響、義歯、漢方薬、アロマセラピーを応用した症例など、数々のTVに出演された先生ならではの貴重なご講演でした。
歯科衛生士が現場での情報収集や正しい口腔ケア、口腔リハビリ、情報の共有を行うと歯科医師も診療が進めやすくなり、結果的には歯科衛生士も訪問診療の現場でよりスムーズに活躍することができるという言葉を頂きました。
私が担当させていただきました歯科衛生士認定講座では、医科歯科連携の重要性、意識障害、認知症患者へのケアの技法、ユマニチュード、バリデーション、訪問診療での歯科衛生士の役割、地域包括ケアに向けた在宅ケアでの連携、口腔周囲筋について、アロマセラピーを用いた具体的な口腔ケア、口腔リハビリテーションを口腔内カメラ(ソプロケア:白水貿易)で撮影した画像を示しながらお話しました。講演後、アロマセラピーに対する質問が多くあり、デンタルアロマセラピーを学びたい、訪問に活用したいといった声もいただき、皆様の関心の深さを知ることができました。志を同じく五感に働きかけるさらに優しい口腔ケア、口腔リハビリを実践する仲間が増え、患者貢献に繋がる一歩になればと思います。
また、周術期口腔機能管理で病棟、無菌室、ICU等において連携、ご指導をいただいております北九州市立医療センター副院長、血液内科部長大野裕樹先生から、講座を担当するにあたり歯科衛生士にメッセージを頂きました。医師、看護師の力強いバックアップも頂きながら、チーム医療に欠かせない現場での連携の重要性、必要なケアについてお伝えしてまいりました。
高齢化社会に伴い、医科と歯科の連携は病院、施設、在宅であっても必須になります。口腔から全身の状態を把握してアセスメントし、口腔を通して全身の状態を向上できるケアの実践、発信について改めて頑張ってまいります。
中村